書籍紹介:三十周年自分史

書籍紹介:三十周年自分史

2015年05月01日(金)

株式会社SEOLEOが運営致しております、発達支援教室Elephas(エレファース)に1982年より30年間以上お通いの生徒様が執筆された書籍です。

三十周年自分史 過去から未来へようこそ ひとつの生き方からのメッセージ

 

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【著者】池田真実

【監修】玉野紗千代(株式会社SEOLEO 取締役・総合教育研究室長)

【発行所】株式会社SEOLEO

【印刷・製本】双葉工芸印刷株式会社

【定価】本体1000円+税

お問い合わせ

株式会社SEOLEO

〒185-0024 東京都国分寺市泉町1-2-15

 TEL:042-410-0922 E-MAIL:info@seoleo.co.jp

本書に寄せて

あるとき真実さんは、自分のことや自身の周辺での出来事をパソコンに入力したものを持ってこられました。二年ほど前のことだったと思います。数十枚という量であったこと、また項目ごとのタイトルの面白さから、「本にしてみては」と漠然と考えていました。

真実さんはその後も書き続けられ、こちらにあった真実さんとの対話の記録や受け取ったメールのストックをつなぎ合わせると、とにかくユニークで明るく楽しく、多分にマイペース、そして心和む失敗談もある真実さんの三十年間が描き出されてきました。

真実さんが自身のことを書き始められたきっかけは、社会人になって新しく出会った人々、ことに職場のお仲間や、御兄弟の結婚による新しいご家族、に自身のこれまでの歴史を伝えたい、という思いからだったと記憶しています。

対話記録のストックは、自身の気持ちや考えをうまく伝えられないときにこちらに問われた、「どうやって伝えたらいいですか」という真実さんからの相談の記録であったり、自身の気持ちを吐露する訴えかけの記録だったりします。真実さんの言葉そのままをこちらが鉛筆で走り書きして書きためてあったものです。

真実さんいわく、誕生から幼少、小中学生の頃までは、楽しい思い出がいっぱい。しかし中高校生や社会人となると、行き違いや納得のできないことも噴出。「小さいときはかわいがられたのに、どうして大人になると怒られるのですか」と不満や疑問となって、それらはこちらに向けられてきました。真実さんにとっては、その一つひとつが、一大事。でもお母様は、「だから真実といると、楽しくなります」と笑っていらっしゃいます。

本書の「僕の誕生」のページでは、「育てたのは僕のお母さんで、僕とお母さんは親子となりました」とうれしそうに書いています。それが、青年期のある時は一変して「親子の関係はいりません」と断じ、そしてまた後には「うれしくて幸せがいっぱいです」と結んでいます。本書は「自分史」の名にふさわしく、まさに真実さんの乳幼児期から青年期に至る葛藤と心の成長の軌跡でもあります。

この三十年のプロセスにおいて、真実さんは「生きる」ことにおける言葉を獲得していっています。読み進めていくと、共に生きるものとして私たちの心に響く言葉に出会えます。

 

たとえば、

人生というのは、

みんなが「生まれて良かったなあ」、と思って感じるものです。

 

夢と思い出はつながっている。

夢は叶って思い出となっていく。

 

いくら暑くてもそのうちに雨が降ります。

 

みなさまはいかがでしょう。

何れもシンプルで優しい言葉ですが、しみじみと感じるものがあります。

真実さんの人生は、まだまだ道半ば。タイトルのように、更なる未来に向かって続いていきます。希望あふれる楽観的人生観、不満や怒りの中にもある優しさ、それを形づくり支えとなっているのは、真実さんの中にしっかりと根をおろしている「基本的信頼感」です。これからの人生においても、これはかけがえのない大きな支えとなり力となることでしょう。

「基本的信頼感」、それを育まれた御両親には心より敬意を表します。お祖父さま、お祖母さま、ご兄弟姉妹に囲まれ、明るく、大胆なまでに大らかなご家庭で成長された真実さん。

人はみな、愛されることによって育ちます。愛されることによって、安心感と信頼感を得、それが生きる力となります。家庭のはたらきにより、地域のはたらきにより、また学校のはたらきにより、一人ひとりの子ども達にこの大切なものがしっかりと育まれますことを。それぞれの場がその使命と責任をもって子ども達にそれを保証していくことができますことを。

本書のメッセージが、一人ひとりの子ども達の幸福のために社会への呼びかけとなることを心より祈っています。その意味で、

真実くん、本書の完成ありがとう!

 

二〇一三年 十月

株式会社SEOLEO 総合教育研究室 玉野紗千代



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